ある特定の果実や野菜を摂取後数分もすると、耳やのどの痒みを訴えたり、ひどい場合は呼吸困難を訴える珍しい状態です。下記のような食材で報告されています。

リンゴ、サクランボ、モモ、ナシ、メロン、キウイ、ビワ、ビール、プラム、イチゴ、スイカ、バナナ、キュウリ、ナス、トマト、パイナップル、その他。

この症状は花粉症を持っている人に現れやすいのですが、アレルギーを引き起こす花粉アレルゲン（原因抗原）と、特定の果物、野菜類に含まれる植物アレルゲンに共通するものがあるために引き起こされるとされており、不完全食物アレルゲンと呼ばれます。

#1 ブタクサ花粉症：メロン、バナナ、スイカ、キュウリ

#2 イネ花粉症：ジャガイモ、オレンジ

#3 シラカバ花粉症：リンゴ、モモ、キウイ、サクランボ、ナシ、スモモ、ナッツ類、イチゴ、梅、ニンジン、セロリ、クルミ

#4 ヨモギ花粉症：メロン、リンゴ、ニンジン、スイカ、セロリ、キウイ

#5 ラテックスアレルギー：アボガド、バナナ、クリ、マスクメロン

#6 スギ・ヒノキ：トマト

#7 カモガヤ：トマト、メロン、スイカ、オレンジ、セロリ、バナナ、ジャガイモ

※ カモガヤ花粉症を持つ人がゴム製手袋をはめると「ラテックス過敏症=天然ゴムアレルギー」を伴う場合があります。　

#8シラカバ＝リンゴ、桃、サクランボ、ナシ、イチゴ、梅、キウイ、ニンジン、セロリ、クルミ 　

このほかにもパパイア、パイナップル、レモン、グレープフルーツ、ニンニク、ナスなど原因食物はいろいろあいます。 　　

　そば粉は風味が良く、調味料、ふりかけに無表示のまま含有されていることがあります。そばの花のミツが混じったハチミツや、サラダのドレッシングに含まれていたそば粉でアレルギー症状が発症した例も報告されています。 　

　また、歯科の虫歯治療で使われるパラホルムアルデヒド製剤は、「シックハウス症候群」の主原因でもあるホルムアルデヒドガスを少しずつ発生させることがあり、注意が必要です。