【体温計の種類】
水銀体温計(2020年末で製造中止)、電子体温計(予測式・実測式)、非接触型体温計(皮膚赤外線体温計)や耳式体温計(耳赤外線体温計)など様々な種類がありますが、乳幼児では素早く測定する必要がありますから、予測式電子体温計や皮膚や耳で測定する非接触型体温計が使いやすいと思います。
【測定場所】
それぞれの機種の特性に応じた場所で測りますが、測るたびに場所を変えることなく、いつも同じところで測るようにしてください。
特に外気に晒される額、耳や手足などで測定するときは外気温の影響を受けて正確に測れないことがあります。
【37.5度以上は病気か?】
小児は一般的に大人よりも体温が高い場合が多く、特に乳幼児では体温の調節が未熟なために一日の中でも、最大1℃位の変動がみられ、この変動を日内変動と呼びます。一般的には朝に低く、昼ごろから夕方にかけては高くなります。この日内変動をみるために一日4回位の測定が必要です。気温の高い夏場の午後等は37.5℃近くになることも稀ではありません。
このため普段の調子の良い時に、使い慣れた体温計で健康時の体温を測定しましょう。
体温が高いと感じた時は2〜3時間後に再度測定し、さらに高くなっていれば病的な発熱の可能性が高いと思われます。咳や鼻水がないか、食欲や便通に変わりはないか、機嫌はどうか等を注意してみてあげて下さい。