一般的に、体温計では37.0℃の値が赤線で示されていますが、これより体温が高いときは異常なのでしょうか?
小児は一般に大人より体温が高い場合が多いものです。特に乳幼児では、体温の調節が未熟なために一日の中でも、最大1℃位の変動がみられます。気温の高い夏場の午後等は、37.5℃近くになることもまれではありません。従って、まず健康時の体温を知ることが第一です。そこで、体温を測定する場合は下記の事に注意して測定して下さい。
このような測定上の注意事項を守って、健康時の体温より0.5℃以上高いときには要注意です。2-3日の間は、咳や鼻水が増えないか、食欲や便通に変わりはないか、機嫌はどうか等を注意してみてあげて下さい。
病気によっては微熱の続く場合もありますが、そのような時には何らかの症状や血液検査等で異常所見がでることが多いものです。ですから、普段の日常生活に比べて変わった様子もなく、また経過中に行った血液や尿検査等でも特に異常がないことが確認されたら、その微熱は体質的なもの、また年齢によっては身体の生理的変化によるものと考えて差し支えないと思います。
食事後、運動後、入浴後や激しく泣いた後などは0.5℃位の体温の上昇がみられることがありますので、空腹時・安静状態で測定して下さい。