クループ症候群は、発熱や喉の痛みを伴なう咳で始まり、夜間に急激に症状がひどくなることが多く、ひどい場合は呼吸困難になることもありますから注意が必要です。
風邪?と思うことが多いのですが、だんだん声がかすれ、犬の遠吠えのようなケンケンという咳(犬吠様咳嗽)が出ます。
もともと気道が狭い声帯付近(声が出る場所)に炎症が起きて腫れるため、咳だけではなく呼吸が苦しくなり、さらに空気の通りが悪くなるので息を吐く時だけでなく吸う時には喉にひっかかったような苦しそうな音(吸気性喘鳴)が出ます。
夜間に寝られない程の咳き込みが現れた場合は、救急病院などへの受診も考えた方がいいと思います。
原因の大部分はウィルス感染症で、以下のようなことが考えられます。
1) ウイルス感染( パラインフルエンザウイルス 1 型・2 型 など)
2) 高熱と重篤な呼吸困難を伴い、急激な経過をとるインフルエンザ桿菌な どによる喉頭蓋炎。
3) アレルギーにより喉頭の入口にむくみがおきたもの(声門浮腫)。
4) 異物(ピーナッツなど)や腫瘍などによる機械的な閉塞。