子どもが急に『耳が痛い』と訴えた場合通常は中耳炎を疑いますが、『高周波騒音』にも注意が必要です。ヒトに聴こえる音の高さ(=可聴域)は20Hz〜20,000Hzまでといわれており、この可聴域をこえる周波数、20,000Hzを超える音を一般的に超音波と呼びます。ただ高周波域15000~20000Hzの音は年齢によって聞こえ方が異なり、一般的には年齢が上がると高周波域の音は聞こえにくくなります。
ネズミやネコ、イヌ避けなどの高周波音を発生させる電子機器類は、モスキート音と呼ばれる「キーン」とか「プーン」と表現される高周波域の音を発生させますが、子どもがモスキート音と呼ばれる高周波音を発生させる電子機器類に近づいたときに『耳が痛い』と表現することがあります。この時、傍にいる大人がモスキート音に気づけば(=聞こえる)その原因が解りますが、モスキート音に気づかない(=聞こえない)場合には原因が解りません。
外出先などで子どもが急に耳を痛がる場合、その場所に高周波音を発生させる電子機器類などがないかにも注意をしてあげてください。