2014年7月11日
平成26年度厚生労働研究『未成年者、特に幼児、小・中学生の糖尿病等の生活習慣病予防のための総合検診のあり方に関する研究』
肥満児に対する介入試験 研究員 徳田こどもクリニック 徳田正邦
【尼崎市の肥満の実情】
尼崎市では平成5年から15年に小・中学生の肥満の出現頻度が増加し、全国平均に比べて肥満児の出現頻度が高かったため、平成15年から肥満症や糖尿病、高血圧、高脂血症などを含む生活習慣病を調査する小児生活習慣病調査が開始されました。この結果、子どもの頃から徐々に進行する生活習慣病の特徴は、小学生時代に肥満の頻度が大幅に増加することであることもわかってきました。
【現在の問題点】
生活習慣病は、子どもの頃から徐々に進行しますが、生活習慣の改善が肥満を含めた生活習慣病を改善させるかどうかを検討した研究はありません。
【お願いしたいこと】
生活習慣を改善すれば子どもたちの生活習慣病が改善するかどうかを検討したいと思います。そして、この研究の結果を今後の子どもたちの生活習慣病予防ガイドライン作成に役立てたいと考えています。このため、全国各地の小学生で (1)肥満度20%以上、(2)現在まで医療機関で治療や指導を受けていない人に参加をお願いしています。
【方法】
参加をされる方には、子どもさんに生活習慣の改善をお願いしますが、保護者の方の協力もお願いします。
1) 参加者を下記の3グループに分けます。各グループの振り分けは研究班で行います。
(a)休日に1万歩以上歩くグループ
(b) スクリーンタイム(注)を制限するグループ
(c)歩数とスクリーンタイムの記録のみを行うグループ
(注) スクリーンタイムとはテレビ視聴、ゲーム等、スクリーンに面している時間です
2) 介入試験開始前に、参加者及び保護者は全員、生活習慣の改善と生活習慣病との関連について説明を受けて頂きます。
3) 研究期間中 (3か月間)、(1)休日(土・日曜、祭日、夏休み、冬休み期間)の歩数(歩数計は貸与します)、(2) 週末(金、土、日曜)のスクリーンタイムなど、生活習慣の記録をつけて頂きます。前後で保護者も身長・体重測定を受けて頂きます。
4) 8月24日(日)と11月30日(日)にJR尼崎駅前の昭和病院(〒661-0976 尼崎市潮江1丁目3番43号)での検診に参加し
て頂きます。検診には朝食を抜いて来場して頂き、身長、体重、腹囲、血圧測定、血液検査、体脂肪測定などを行ないます。
検査当日は上記の検査が終了後、おにぎり2個とお茶をお配りします。
【謝礼】
8月24日(日)と11月30日(日)の2回の検診を受け完全な記録をつけた方には、¥12500分のクオカードを進呈します。
参加者への説明会を8月2日(土)14時からホップインアミングで行ないます。
上記の主旨を理解し説明会に参加される方は、7月26日(土)までに、徳田こどもクリニックへメールでお申し込み下さい。メールでの申し込みが出来ない方は、FAXでお申し込み下さい。メール(FAX)には、必ずお子様と保護者の氏名、小学校名、学年、組、住所、電話番号、メールアドレスを記載して下さい。
徳田こどもクリニック 徳田正邦 (厚生労働省 研究員)
TEL/FAX 06-6495-2772
info@tokuda-kodomo-clinic.jp