2009年1月16日
ヒブ(Hib)とは『インフルエンザ菌b型』という細菌のことで、冬期に流行るインフルエンザウイルスとは全く別の細菌です。日本では年間600人(5歳未満の乳幼児1万人に1人程度)がヒブによる細菌性髄膜炎に罹患し、この中の5%が死亡し、25%に発達障害や難聴などの後遺症が残ってしまいます。
乳幼児の場合は、髄膜炎の診断は非常に難しい場合があり、発熱や嘔吐があってもウィルス性胃腸炎と区別がつかないこともあります。泣き声が弱々しい、ミルクを吸う力がなんとなく弱々しいなどが、唯一の症状のこともあります。
このヒブが、平成20年12月19日から始まったヒブワクチンにより、予防が可能になりました。海外では既にワクチン接種がおこなわれ、ヒブによる重症感染症は激減しています。
しかし、このヒブワクチンは公費ではなく、自費による接種です。
接種スケジュールは開始月齢によって異なりますが、ヒブワクチンは三種混合ワクチンとの同時接種が認められています。
1)2ヶ月以上7ヶ月未満の乳児:
初回免疫3回(3〜8週間隔)+追加免疫1回(1年後)
2)7ヶ月以上1歳未満の乳児:
初回免疫2回(3〜8週間隔)+追加免疫1回(1年後)
3)1歳以上5歳未満幼児:
1回接種のみ