2009年1月30日
徳田こどもクリニック:ヒブワクチンの問い合わせが多いようですので、当院での実情をお伝えします。ヒブ(Hib)とは『インフルエンザ菌b型』という細菌のことで、冬期に流行るインフルエンザウイルスとは全く別の細菌で、日本では年間600人程度がヒブによる細菌性髄膜炎に罹患し、この中の5%が死亡し、25%に発達障害や難聴などの後遺症を残しています。乳幼児の髄膜炎の診断は非常に難しい場合があり、泣き声が弱々しい、ミルクを吸う力がなんとなく弱々しいなどが、唯一の症状のこともあります。このヒブが、ヒブワクチンにより予防が可能になりましたが、その接種費用は公費ではなく、自費による接種です。接種スケジュールは開始月齢によって異なりますが、ヒブワクチンは三種混合ワクチンとの同時接種が認められています。
1)2ヶ月以上6ヶ月未満の乳児:初回免疫3回(3〜8週間隔)+追加免疫1回(1年後)
2)7ヶ月以上1歳未満の乳児:初回免疫2回(3〜8週間隔)+追加免疫1回(1年後)
3)1歳以上5歳未満幼児:1回接種のみ
平成20年12月19日から、製薬会社からのワクチン供給が始まったのですが、現段階ではワクチンの供給は、一ヶ月に3-5本程度であり、安定した供給が見込めません。このため、当院では3月以降の導入を考えております。また、価格は1回につき7500円程度を考えております。
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