2008年11月27日
徳田こどもクリニック:11月30日(日)は休診です。インフルエンザ感染症の人が増えて来ましたが、流行っているという程ではありません。ヒブ(Hib)をご存知ですか?ヒブはヘモフィルス属インフルエンザ桿菌b型という細菌の略称です。『インフルエンザ』という名前ですが、冬場に流行るインフルエンザとは全く関係はなく、混同を避けるために『ヒブ』と呼ばれます。ヒブは細菌性髄膜炎、喉頭蓋炎、肺炎などを引き起こしますが、小児の細菌性髄膜炎の半分以上がヒブによるものであり、国内では毎年600人ほどの子どもがヒブ髄膜炎にかかり、そのうち5%が死亡、約20%に後遺症を残しています。このヒブに対するワクチンが始まります。詳細は未決定ですので、またご案内致します。・ヒブ(Hib)ワクチンについて10年以上前に北米ではヒブワクチンが定期接種になりました。これを境にヒブによる髄膜炎や喉頭蓋炎が激減して今ではほとんど見かけなくなりました。近隣の中国、韓国、台湾などでもすでに定期接種が行われています。これらの国々の接種の経験では大きな副作用の報告はありません。日本では昨年フランス製のヒブワクチン「アクトヒブ」の輸入が承認され、今年春から供給されることになりました。しかし、麻しん・風しんなどと同じ「定期予防接種」としてではなくおたふくかぜ・水ぼうそうなどと同じ「任意接種」となっています。「任意接種」では接種費用は原則として自費になります。
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