徳田こどもクリニック：3月2日(日)は診察します。インフルエンザは減りました。2-3日高熱が続く扁桃炎がありますが、外来は落ち着いています。ドライスキンが目立つ人が多いようです。皮膚の外側にある角質層とすぐ下の顆粒層が水分保護に役立つ部分で、厚さ約0.02mm、この非常に薄い層が重要な働きをしています。清潔を維持するための入浴は良いのですが、熱いお風呂に長時間つかったり、ナイロンタオルで強くこすることのないよう注意しましょう。皮膚が最も潤うのは入浴後ですが、それも20分後には入浴前とほぼ同程度になり、その後は逆に入浴前よりも水分量が減少しますから、入浴後10～20分以内には保湿剤を塗りましょう。表皮は、基底層の基底細胞からだんだん分裂して、28日～2ケ月くらいかけて、角質層から垢として剥がれ落ちていくというターンオーバーを繰り返しています。この角質層とすぐ下の顆粒層が水分保護バリアといわれる部分で、厚さ約0.02mm、この非常に薄い層が、重要な働きをしているのです。韓国垢すりとかナイロンタオルでゴシゴシとこする行為というのは、買ったばかりの新車をタワシでゴシゴシ洗車するような状況だということをご理解いただきたいと思います。健康な皮膚は、レンガ状の構造をした角質細胞の問にセメント状の角質細胞間脂質があり、さらに毛穴から分泌される皮脂が表面に薄い膜状に広がってバリア機能を保持しているわけなのですが、これが大気汚染や住環境の変化、高齢による皮脂の分泌低下などにより破壊されると、角質層が剥離しドライスキン（乾燥肌）になります。清潔を維持するためにお風呂に入ることはもちろんよいのですが、熱いお風呂に長時間つかったり、ナイロンタオルで強くこすることのないよう注意してください。　また、硫黄の入った入浴剤も、皮膚の乾燥を促進しますので、使用してはいけません。硫黄泉の効能によく「皮膚病」と記載してありますが、これは乾燥性皮膚疾患ではありません。硫黄泉が効果を示すのは、ニキビと疹癖です。　スキンケアの2本日の柱は、乾燥からの防御です。皮膚が最も潤うのは入浴後ですが、それも20分後には入浴前とほぼ同程度になり、その後は逆に入浴前よりも水分量が減少していってしまいます（図3）。これは、入浴によって皮膚に浸透した水分が蒸発する際、今まであった水分までも奪ってしまうためです占ですから、この人浴後10～20分の問に保湿剤を塗ることが重要なのです。人差し指の末節部に乗せた1finger－tip unit（FTU）を手のひら2枚分の面積に塗るという基本を遵守するよう指導してください。