2007年7月5日
2006年の全国の食中毒発生数は6月から8月の3カ月の間に年間発生数の35%を占め、患者数もこの時期に30%近くにのぼっています(ただしノロウイルスによる食中毒は12 3月が多い)。この時期の食中毒菌の“御三家”はカンピロバクター菌、サルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌で、このほかブドウ球菌や病原性大腸菌(腸管出血性大腸菌のO-157含む)などもみられます。なかでもここ数年増えているのがカンピロバクター菌による食中毒で、発生件数では2002年以降2005年まではトップでした(2006年は416件でノロウイルスの499件に次いで2位)。特に夏から秋にかけ野外のバーベキューや飲食店での肉の生食などによって、生肉や焼き方が不十分な肉から感染するカンピロバクターによる集団食中毒が目立つといいます。カンピロバクター菌が検出される食品では、鶏肉やその他の食肉が7割を占めています。最近では牛レバーの刺身からカンピロバクターによる集団食中毒事件も発生しています。原因食物を摂取後2 3日して発熱、腹痛、下痢、血便などの腸炎症状が出現、虫垂炎や腹膜炎などの下痢症状以外の症状がみられることもあります。徳田こどもクリニック:7月8日(日)は休診です。扁桃炎や感染性胃腸炎がありますが、全体的に外来は落ち着いています。昨年の全国の食中毒発生数は6月から8月の3カ月で3割を占め、カンピロバクター菌、サルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌が多かったようです。野外でのバーベキューなど、肉の生食などによるカンピロバクター腸炎が目立ちます。カンピロバクター菌が検出される食品は、鶏肉やその他の食肉が7割を占めています。牛レバーの刺身によるカンピロバクター腸炎も発生しています。小さな子どもでは、肉の生食は避けましょう。
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