りんご病、今年は流行の周期か？妊婦は特に注意を！　ほぼ5年ごとに流行周期があり、通常、春から流行するりんご病（伝染性紅斑）が2006年11月中旬頃から増加中で、今年は「当たり年」になる可能性があります。　国立感染症情報センターによると、定点観測している医療機関からのりんご病患者の報告数は2006年11月20日の週から増え始め、最新のデータでも、過去5年間に比べて最高の報告数が続いています（1月上旬は1医療機関当たり週平均0.57人）。特に富山、石川、宮城県や北海道などで増加が目立っています。　りんご病は1987年、92年、97年、2001年とほぼ5年ごとの流行周期で患者数が増加していますが、このまま増え続けると今年は大きな流行となるかもしれません。　リンゴ病はヒトパルボウイルスB19というウイルス感染によって起こり、人のだ液から伝染します。ふつう、春から初夏にかけて流行します。幼児期から学童期にかかりやすく、発熱、筋肉痛、倦怠感などを訴えます。両側のほっぺのかゆみを伴う発疹が特徴的なことから、りんご病と呼ばれています。発疹は肩から腕、太ももにまで広がり、数日後には赤い斑点やまだら模様ができます。　1週間ほどで自然治癒しますが、陽を浴びたり運動することなどによって、発疹が再び出現することもあります。ほほが赤くなったときは、既に人に伝染させる時期は過ぎていますので学校・保育園を休ませる必要はありません。しかし、かゆみが強いときや高熱が出る、元気がなくなっているなどの場合は、小児科医を受診しましょう。　大人はめったにかかりませんが、病気などで体力が弱っている人に感染すると強い関節痛などを伴うことがあります。また妊娠している女性がかかると、赤血球が壊れやすくなり、胎児の貧血や子宮内発育遅滞、流産などの恐れがありますので、自分の子どもが感染している場合は産婦人科で相談しましょう。