2005年5月23日
米公立学校から炭酸飲料締め出す 肥満防止に州下院可決 公立学校から炭酸飲料を締め出す法案が18日、米コネティカット州下院で可決された。太りすぎの未成年が900万人いると言われている米国では、学校での炭酸飲料やジャンクフードなどの販売に歯止めをかけようという動きが出ているが、州の公立学校全体で販売を認めない法律が成立する見通しとなったのは、初めてという。 法案は、学校で販売できる飲み物として、水、牛乳を含む乳製品、果汁100%のジュース、人工甘味料を加えていない飲み物を挙げている。炭酸飲料は締め出されることになる。ただし、高校では授業時間後のスポーツドリンクとダイエット・ソーダ類の販売は認めた。 法案を後押ししてきた「コネティカットの飢えをなくす会」のルーシー・ノラン代表は「子どもの肥満の問題はこれ以上、手をこまぬいていられないところに来ている。家で健康な食生活について子どもに教育しても、学校でそれに反する製品を売られてはどうにもならない」と話す。 一方、飲料業界の団体、米飲料協会(ABA)の広報担当は「各学校区の判断にゆだねられるべきで、州が法律で売っていいものを決めるのはおかしい」と話した。 法案は上院に回されるが、修正前にすでに上院を一度通過しているため、そのまま可決されて州知事の承認を待つことになりそうだ。 肥満が問題になっている米国で、コネティカット州においては公立学校での炭酸飲料やジャンクフードなどの販売が法律で認められない見通しとなりました。「子どもの肥満の問題はこれ以上、手をこまぬいていられないところに来ている。家で健康な食生活について子どもに教育しても、学校でそれに反する製品を売られてはどうにもならない」と話す。
当院へのアクセスはこちら