2004年10月6日
正式には流行性耳下線炎といい、ムンプスウイルスの飛沫感染によって2~3週間で発病します。 耳の下が、下顎骨の下縁に沿うようにふっくらと腫れますが、顔を横向きや上向きにして見るとよく判ります。両側が腫れればほぼ決定的ですが、片方だけの時は別の原因による急性耳下線炎、反復性耳下線炎、歯の方からくる下顎部の腫れ、扁桃炎からの顎下リンパ節炎、頚部リンパ節炎等と見分ける必要があります。おたふくかぜでは反対側の腫れるのが3~4日遅れたり、顎の下で腫れることもあります。 普通には軽い痛み、発熱、倦怠感等があって7~10日ほどで軽快しますが、余病が出やすいので、腫れが完全に退く頃までは外出を避け安静を守るべきでしょう。 高熱、激しい頭痛、嘔吐等の症状が出れば髄膜炎や脳炎の合併が疑われます。時には難聴(片方だけで気が付きにくい)を残したり、思春期以降の男子には睾丸炎を起こす率が高く不妊の原因になることもあります。さらに膵炎から若年性糖尿病に発展する場合もあり得るので、何か様子が変われば積極的に診察をうけてください。 ムンプスワクチンは、専門家の調査結果等から最近では「明らかに有効であり接種を推進すべきである」とされています。「接種してもおたふくかぜに罹かることもありますが、殆どが軽症であり、ワクチンの副反応も問題になるような例は少ないとされています。一歳過ぎから成人まで接種可能なので、早く受けるに越したことはありません。年長になるほど重症化しやすく合併症の出現率も高いという点からも、小学校入学までにはなるべく予防接種を受けた方がよいでしょう。徳田こどもクリニック:10月10日(日)・11日(月)は休診です。おたふくかぜがあるようです。耳の下の痛みや発熱は7~10日程で軽快しますが、余病に注意が必要です。高熱、頭痛、嘔吐等の症状が出れば髄膜炎や脳炎が疑われます。難聴(片方だけで気が付きにくい)や、思春期以降の男子では睾丸炎から不妊になることもあります。おたふくかぜワクチンを接種しても罹かることもありますが殆どが軽症であり、ワクチンでの予防をお勧めします。
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