2004年7月1日
父親になった時、健康なよい子に育って欲しいと願います。しかし、家庭の中で、父親の存在あるいは役割が、どうも曖昧なものになってきています。子どもに問題が起こったとき、どうにも頼りにならないと責められ、世の中の父親よ「しっかりしろ」といわれます。子どもが育つ間、喜び、希望、不安、怒り、諦めのない交ぜ状態が長年続きます。大多数の父親は諦観(あきらめ)という安定状態を得て子育てを卒業するものと思われます。 昔と違い男性が大人になり父親になることが難しい時代です。女性は初潮、妊娠、出産、子育てと明らかな身体的変化と育児により大人になり母親になります。男性は何時大人になったのかも定かでありません。子どもを身近に見て、自分が父親であると認識するだけです。難しいことですが父親になるには父親になる努力が必要です。「子育てはおまえにまかす。」と奥さんに絶対に言わないで下さい。何年か後の父親の苦悩が目に見えます。 子どもは日々刻々と発達し成長しています。1歳半まで母と子は一体となっている時で、父親はおむつを替えたり母親の育児の援助をする時期です。1歳半から4~5歳までは行動範囲が広がり、家庭の一員となる時で、この頃本格的な父親の出番が始まります。仕事が忙しいと言い訳せず、家族のために時間を作る必要があります。4~5歳以降は子どもは家庭から社会へデビューする時です。12歳頃から難問の多い思春期に入ります。 母親は子どもを慈しみ育てる面とともに子どものすべてを支配し、呑み込んでしまう一面があるといわれます。父親はあたたかく見守りながらも冷徹な目で観察し、子どもの「悪」に対して、自分の判断と責任において、「ノー」と言わねばなりません。時々、父親の役割を考えていただき、「子どもがこんな事をした時は父親としてこうしよう(ほめてやろう!とか注意しよう!など)」とか「こう言ってやろう」と思いを巡らしていただきたいと思います。元より子育ての教科書はありません。徳田こどもクリニック:7月4日(日)は診察します。女性は初潮、妊娠、出産、子育てを経て、女児から母親になります。男児は何時父親になるのでしょう?子どもを身近に見て、自分が父親であると認識するだけです。父親になるには父親になる努力が必要です。子供は、2~5歳頃に家庭の一員となりますが、この頃から父親の出番が始まります。仕事と言い訳せず、家族のための時間を作りましょう。子育てに教科書はありませんが、父親も登場しましょう。
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