2004年6月7日
国民の3人に1人が、皮膚や目鼻のかゆみ、ぜんそくなどの「アレルギー様症状」を訴えていることが、厚生労働省の保健福祉動向調査で分かった。 調査は、全国300地区の計約4万人を無作為に抽出して実施し、88・7%から回答を得た。昨年6月までの1年間に▽皮膚のただれやかゆみがある▽呼吸が苦しくなったり、せき込んだりする▽目のかゆみや充血、くしゃみなどが出る――などのアレルギー様症状があった人は全体の35・9%に上った。 年齢層別では、男性は5―9歳で45・8%、女性は35―44歳で44・6%と半数近くに症状があり、すべての年齢層で、地方より都市部の方が症状を訴える人が多かった。 また、日常生活への影響として「不眠」をあげたのは、呼吸器の症状がある人で53・4%、目鼻の症状がある人で33・1%。「仕事や家事、学業に集中できない」と答えた人も、目鼻の症状がある人で37・2%、呼吸器の症状がある人で23・8%にのぼった。 口腔アレルギー症候群(Oral Allergy Syndrome):野菜果実過敏症口腔アレルギー症候群や野菜・果実過敏症を御存知ですか?これは、ある特定の果実や野菜を摂取すると、数分後から耳や口の中、あるいはのどに痒みを訴えたり、ひどい場合は呼吸困難を訴えることもあります。極めて珍しい状態ですが、下記のような食材で報告されています。リンゴ、サクランボ、モモ、ナシ、メロン、キウイ、ビワ、ビール、プラム、イチゴ、スイカ、バナナ、キュウリ、ナス、トマト、パイナップル症状:耳の奥が痒い、咽の痒み、 特定の果実や野菜を摂取すると、口唇・口腔粘膜や消化管粘膜の局所症状を引き起こす。機序は、IgEを介したアレルギーである。クラス2食物アレルギム(不完全食物アレルゲン)▼ブタクサ花粉症:メロン、バナナ、スイカ、キュウリ▼イネ花粉症:ジャガイモ、オレンジ▼シラカバ花粉症:リンゴ、モモ、キウイ、サクランボ、ナシ、スモモ、ナッツ類、イチゴ、梅、ニンジン、セロリ、クルミ▼ヨモギ花粉症:メロン、リンゴ、ニンジン、スイカ、セロリ、キウイ▼ラテックスアレルギー:アボガド、バナナ、クリ、マスクメロン▼スギ・ヒノキ:トマト ▼カモガヤ:トマト、メロン、スイカ、オレンジ、セロリ、バナナ、ジャガイモ
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