適度な運動も規則正しい食事と同様に、生活習慣病の予防や改善の重要な要素です。運動をよくする人は肥満はもちろんのこと、狭心症や心筋梗塞（こうそく）などの心臓病にかかる割合が低いことがわかっています。生活習慣病を予防したり改善するには、ウオーキングや水泳など、酸素を十分に体内に取り入れて行う有酸素運動が向いています。こうした運動はすぐに効果が現れるわけではありませんから、長く続けることが大切です。こうした点から、腰やひざに負担をかけず、いつでもどこでも気軽にできるウオーキングがおすすめです。厚生労働省が推進する「健康日本21」では、男性で1日平均9,200歩、女性は8,300歩を目標に掲げています。ウオーキングの強度は、息が少し弾むくらいを目安にしてください。運動を習慣化すると筋肉が鍛えられ基礎代謝量が上がり、太りにくい体質になります。また、血糖や血圧の上昇を防ぎ、血液中の中性脂肪を減少させ、HDL（善玉）コレステロールを増やす効果もあることがわかっています。私は毎日の運動を「10年先、20年先の健康というリターンのための投資」と考えて欠かすことなく行っています。そのおかげて、血糖値も血圧もコレステロール値も適正に保っています。徳田こどもクリニック：急に39度程度の熱が出現し、3-4日続く風邪＝アデノウイルス感染症が流行っています。尼崎市では、公立小・中学校の児童・生徒に対する生活習慣病調査が開始されました。この結果、肥満度30％以上の人では7割以上の子どもで、血圧が高いとか血液の検査で異常が認められました。小児肥満の原因には食べ過ぎの他、運動不足が多いのです。戸外で遊ぶ、自宅での手伝いなど、小児期からこまめに身体を動かす習慣をつけましょう。