2004年2月18日
げっぷとは、口から飲み込んだ空気が胃から逆流するものです。ものを食べたり飲んだりするときには、人間誰しも空気をいっしょに飲み込んでいるため、食後すぐに出るゲップであれば何ら問題はありません。げっぷが出過ぎる原因には、(1) 胃や食道などの病気によるもの(2) 空気を飲み込んでしまうことによるものの2つが考えられます。しかし実際に(1)が原因であることはまれ。ほとんどの場合には、(2)の空気を大量に飲み込んでしまうことによる「呑気症」の可能性が考えられます。呑気症は、別名「空気嚥下症」とも呼ばれます。これは、食べ物をあわてて食べたり、水をがぶ飲みしたり、炭酸水を大量に飲む人などに多くみられます。また、心理的な問題が関係していることもあり、ストレスや緊張、不安が原因で空気を大量に飲み込んでいることもあります。 げっぷが出過ぎる原因をはっきりさせるためには、まず胃や食道に異常がないかをしっかり検査しましょう。具体的には、胃カメラなどで胃の形の異常や、胃の上部が横隔膜の穴から飛び出してくる食道裂孔ヘルニアがないか、慢性胃炎はないかなどを調べます。また、げっぷには胃酸が混ざっているため、たまに酸っぱいげっぷが出るのは自然なことですが、それが頻繁に出る場合には要注意。酸っぱいげっぷがたくさん出る場合には十二指腸潰瘍や胃潰瘍、苦いげっぷが出る場合には胆のうの病気が疑われます。逆に、げっぷにまったく酸味がない場合も問題です。胃酸を出す機能が弱っているのかもしれません。まれにではありますが、胃にがんなどができると、細胞の機能が低下し、つくられる酸の量も減少することがあります。徳田こどもクリニック:2月22日(日)は休診です。げっぷが多いと悩む方があります。げっぷの原因は、(1)胃や食道などの病気、(2)空気を飲み込むのいずれかです。大半は(2)であり、空気を大量に飲み込む呑気症(どんきしょう)です。この場合、鼻づまりや食事摂取の仕方、心理的な問題に起因しています。心理面では、ストレスや緊張、不安が原因で空気を大量に飲み込みゲップが増えますが、過度に神経質にならないほうがいいと思います。
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