2003年11月10日
けいゆう病院(横浜市)小児科部長の菅谷憲夫さんは「日本はインフルエンザの診断と治療は世界で最も普及しているが、高齢者のインフルエンザワクチン接種率は欧米人の半分。治療に比重がかかりすぎている」と話す。 【初期症状は同じ】 治療薬の登場の一方で、インフルエンザ対策には懸念材料もある。新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)と、強い毒性を持つ新型インフルエンザが登場することへの懸念だ。 いずれも、発熱やせきなどの初期症状は、普通のインフルエンザと変わらないとみられる。だが、新型肺炎は死亡率が約1割と高く、新型インフルエンザにいたっては、被害の予想すらつかない。どちらも、現在のインフルエンザワクチンは効果がない。 それでも世界保健機関(WHO)は、高齢者や、心臓、肺などに疾患があり、インフルエンザにかかると危険が高い人、医療関係者らにインフルエンザワクチンの接種を勧める。インフルエンザが新型肺炎と同時に流行すると、鑑別できずに医療現場が混乱する恐れがあるためだ。「従来のインフルエンザは、高齢者らは可能な限り予防すべきだ」という考え方と言える。 【治療より予防を】 鳥からうつった新しいタイプのインフルエンザは昨冬、香港やオランダで患者が出ているが、感染が大きく広がったわけではない。しかし、人から人への感染とみられる事例が報告され、オランダでは死者が確認された。「新型インフルエンザの発生は現実味を帯びてきている」と研究者は警告する。 厚生労働省は今冬、インフルエンザワクチンを昨冬の使用実績より4割多い1445万本準備する。インフルエンザは、治療より予防に重点を移す時期に来ている。徳田こどもクリニック:日本はインフルエンザの診断と治療は世界で最も普及しているが、高齢者のインフルエンザワクチン接種率は欧米人の半分で、治療に比重がかかりすぎていると指摘されています。 新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)と、強い毒性を持つ新型インフルエンザが登場する懸念も有ります。今、インフルエンザは、治療から予防に重点を移す時期に来ています。
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