2003年9月25日
汗疱とは、手のひらや足の裏などの皮膚の角質が厚い部分に、小さな水疱が多発する病気です。水疱が集まり、大きな水ぶくれになることもあります。 汗を出す「汗腺」が詰まってしまうのが原因で、水ぶくれが1か月以上続くこともあります。 手や足など、局所的に汗の量が多いお子さんにできやすいです。今年は6月に暑い日が続いたことも、原因かもしれません。 特に治療法はありません。大きな水疱ができて数日後には、中に新しい皮膚ができ始めています。痛みがあるときなどは、水疱を破り、炎症を和らげる塗り薬を使うこともあります。抗生物質は効きません。 砂かぶれは、砂や土などで遊んだあと、数日して小さな水疱が多発する病気ですが、時には大きな水疱になることがあります。多くは手に出ますが、はだしで砂遊びしたとか、靴に砂がたくさん入った場合、手と足に出ます。原因は、よくわかっていません。治療は汗疱と同じです。 汗疱や砂かぶれの予防は、汗をかいたり、砂や土で遊んだ後、水でよく洗うことです。砂かぶれなら、せっけんをつけて、指の間やシワの部分をよく洗いましょう。 ウイルスによる水疱は、感染した時に発熱するのが普通です。アレルギーによる接触性皮膚炎もありますが、手と足の両方に出ていますので、あまり心配しなくてもよいでしょう。 徳田こどもクリニック:9月28日(日)は休診です。手のひらや足の裏などに小さな水疱ができることがあります。これは、汗疱や砂かぶれですが、汗疱は皮膚の角質に水疱が貯まったもの、砂かぶれは、砂や土などで遊んだあと数日して小さな水疱が多発する状態です。原因は不明ですので、こまめに石鹸で指の間やシワの部分をよく洗い予防することが大事ことです。手足口病や接触性皮膚炎=かぶれとの区別も大事です。
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