2003年9月2日
子どものしつこい咳の代表は百日咳です。専門用語ではスタッカートとレプリーゼと呼ばれる特徴があります。息のつづく限りコンコンコンコンコンと乾いた咳がつづき、最後に大きく息を吸いこむヒューッという音がします。一度聴くと忘れません。DPTと呼ばれる三種混合ワクチンの普及で随分減りましたが、予防接種をしていない大人でも時にみられます。赤ちゃんに感染が起こると咳がでないで突然息が止り窒息をおこします。三種混合の予防注射は早目に受けましょう。 百日咳以外では肺炎マイコプラズマや肺炎クラミジアの感染でも強い咳が長びきます。気管支炎や肺炎でも全身症状はそれほど強くなく、高い熱、食欲がない状態で咳が長びきます。早く診断してエリスロマイシンという抗生物質を用いるとよくなります。 一日中続くのではありませんが、早朝、就寝時、夜中になると咳がつづき、時にはゼロゼロとかヒューヒューという喘鳴が聴こえることがあります。あまり特徴的な所見がないので「かぜ」とか「喘息性気管支炎」とかの診断を受けてせきどめの薬を出されますが、なかなかきかない場合が多いようです。このようなエピソードが3回以上続き、特に家系のなかで祖父母、両親、兄弟姉妹に気管支喘息、アレルギー性鼻炎(花粉症)、アトピー性皮膚を体験した方がある場合には気管支喘息の始りと考えられることが多いので専門の先生に相談されるのがよいと思います。気管支喘息の始りは多くの場合ウイルスやマイコプラスマの感染に伴ってゼイゼイ、ヒューヒューという呼吸を妨げるような状態が始ってくるので早く発見し予防に努めると将来的に苦るしまなくて済みます。早朝、就寝時、夜中になると咳き込み出し、時にはゼロゼロとかヒューヒューという音(=喘鳴)が聴こえることがあります。喘息性気管支炎と診断されますが、なかなかすっきりしない場合が多いです。このエピソードが3回以上続き、家系の中に気管支喘息、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚を持っている方がある場合は、要注意です。咳きが出始めたら、早めにせき止を使いましょう。将来的に気管支喘息へ移行することもあります。徳田こどもクリニック
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