2003年8月22日
皆様も経験しているのか、あるいは当院だけのことなのか、よく判りませんが、診療している時間帯に、保護者の方から以下のような電話が時々はいります。「○○の症状があります。受診した方が良いでしょうか?」受付時間外なら、まだ理解できるのですが、まだ十分受診できる時間にも、このような主旨の電話がかかってきます。だいたいは、看護師が受けて、「ご心配でしたら、受診して下さい」と対応していますが、この場合も、自己判断を放棄し、「自分の心配を肩代わり」とう心理状態なのでしょうか?「患者教育」という言葉は確かに、「よくない、傲慢」な言葉かとも思いますが、「賢い患者学」といった観点からの、ある種の「健康教育」カリキュラムは高校くらいで必要なのでは、と思ったりもしています。子どもの病気については、当地の保健センターでも、「育児講座」との名称で、昨年から1年に1回、初めてお子さんを持ったお母さんたちを対象に、お話をする機会ができました。各地でのプレネイタル、ペリネイタルビジットも同じような役割があるのだろうと思います。「教育」より「コミュニケーション」だとも思いますが、FTMLの参加者の方達の、保護者の方達との地道な交流活動が、花開く日が来ることを願ってもいます。小児救急が変わった!!、と言われる日が来ますように。
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