2003年8月20日
虫刺されは虫の毒によるアレルギー反応で、昆虫類の活動が活発になる春から秋に多く発生します。子どもは虫が多い場所で遊ぶことが多いため、大人よりも刺されやすいのです。 虫に刺されると、全身性ショックを起こすこともありますし、強いかゆみからかき壊して、二次感染のとびひになるなど、さまざまな皮膚障害を起こすため、「たかが虫刺され」とばかにできません。 蚊に刺されたときは、蚊から出されるだ液腺成分によってアレルギー反応が起こります。夏はヤブカ、ヒトスジシマカに刺されますが、アカイエカは室内で冬を越すため、冬でも刺されることがあります。最近ペットを飼う人が多くなったため、ネコノミに刺されることも少なくありません。下腿(かたい)に丘疹(きゅうしん)や水ぶくれができるほど強い症状がでる場合もあります。 毛虫やチャドクガの幼虫などの毒針毛に刺されると、かゆみの強い小丘疹(しょうきゅうしん)が集中的に現れる皮膚炎が発生します。その場合は、皮膚と着ていた衣類をよく洗いましょう。 ミツバチはいたずらをしなければめったに刺しませんが、スズメバチは近くを通るだけでも襲ってきます。刺されるとすぐに腫れはじめ、ショックを起こすと死亡することもあるので要注意です。また、水辺のある山地、高原などにいるブユに刺されると大きく腫れて出血し、あとでしこりが残ります。 家庭での治療は、虫に刺されたところにステロイド軟膏(なんこう)をつけて、かき壊さないようにガーゼなどで覆っておきます。かゆみが強ければ、かゆみ止めを飲むこともやむを得ません。腫れがひどい場合は、冷やすことが大切です。ハチに刺されたときは、針が残っていたら抜いて、病院を受診しましょう。 虫よけスプレーや虫よけクリームは、ハチには効果がありませんが、そのほかの虫に刺される回数は少なくなることは確かです。虫に刺されそうなキャンプ場、山や野原に行く場合などに使うのは有効です。時には薬でかぶれる場合もありますが、かゆみがでなければつけてもかまいません。また、虫に刺されそうな所へ行くときは、長そでや長靴下などで皮膚を覆っておきましょう。 蚊やペトを介してうつるネコノミ、ミツバチ、ススメバチ、毛虫、チャドクガなど、夏場は虫刺されの危険がいっぱいです。虫に刺されると、全身性ショックを起こすこともあります。また、強いかゆみからかき壊して、二次感染のとびひになるなど、さまざまな皮膚障害を起こしますから、「たかが虫刺され」とばかにできません。虫よけスプレーや虫よけクリームは、ハチには効果がありませんが、そのほかの虫に刺される回数は少なくなることは確かです。
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