2003年7月28日
熱中症は、高温環境下で起こる様々な体の反応のことで、命の危険にさらされることもあります。高温多湿の場所に長時間いることを避け、水分補給を心がけましょう。 熱中症は、重症度によって、日射病、熱けいれん、熱 疲労、熱射病に分けられますが、分類やその呼び名には混乱があり、必ずしも整理されていません。基本的には、体温上昇の程度と、体温を調節してくれる汗をかいているか、いないかが問題となります。 熱中症の初期症状は、めまい、吐き気、脱力などで、少しずつ体温も上昇していきます。はじめは、汗をかくことで体温を下げていますが、度を超えた大量の汗をかくと体から水分や塩分が失われ、塩分不足を伴う脱水症状やけいれんが起きてきます。この段階では、まだ発汗によって、体温は一定以上に上がらないように調節されます。 しかし、さらに進行して汗をかいても体温の上昇を止められなくなると汗も止まってしまい、ますます体温が上昇するようになり、40~42℃以上に達します。 体温が42℃を超えると、体の細胞が破壊されはじめるため、命に関わり、一刻を争う治療が必要となります。また、体温が40℃を超え意識がもうろうとしたり、意識が薄れてきたときも命に危険が生じるので、緊急に病院で治療することが重要です。 もし熱中症で倒れた人がいたら、涼しい場所へ移動し、あおむけに寝かせ、吐いたときにノドが詰まらないように顔を横に向けておきます。そして、意識の有無を確認することが大切です。意識があれば水分、できればスポーツドリンクなど塩分を含むものを与えます。 しかし、意識がもうろうとしている場合は、不用意に水分を与えるとうまく飲み込めずにむせてしまい、肺の中に吸い込んで肺炎になることがあります。体温が上昇していれば、ぬれたタオルを頭やわきの下において風をあて、熱放射を利用して体温を下げます。意識が薄れたりもうろうとしていれば、直ちに救急車を呼びましょう。 日常注意することは、真夏に部屋を閉め切ることはせず、窓を開けて風通しをよくすることが大切です。また、屋内、屋外を問わず、高温多湿の場所に長時間いることを避け、水分摂取を心がけることが重要です。8月3日(日)-10日(日)は夏期休暇のため休診です。熱中症とは高温環境下で起こる様々な体の反応のことですが、その程度によって日射病、熱けいれん、熱疲労、熱射病とも呼ばれます。高温多湿の場所に長時間いることを避け、水分補給に心がけます。熱中症の人をみたら、涼しい場所で寝かせ、意識の有無を確認します。意識があれば水分、できればスポーツドリンクなど塩分を含むものを与えます。 徳田こどもクリニック
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