B型肝炎について
B型肝炎ウイルスは、慢性持続感染を引き起こし、肝細胞ガン・肝硬変の原因となる得るウイルスとして知られています。感染は主にB型肝炎ウイルス保有者(キャリア)の血液で非経口的に汚染されることによって生じます。母親がB型肝炎ウイルス保有者である場合、妊娠中あるいは、多くは出産時に母親の血液によって胎児あるいは新生児がウイルスの感染を受けます(母子感染)。さらに、血液に接する機会が多い医療従事者などでは、針刺し事故(汚染事故)によって感染する場合もあります。
成人がウイルス感染を受けると、約30%の人が急性肝炎として発病します。その予後は一般に良好ですが、約2%は劇症肝炎となり、そのうち約70%は死亡します。